サプリ歴15年の私が選ぶ最強のサプリ:消化酵素②
消化酵素の解説編です。まず、「やる気が出る」ことを例に、人のある機能が正常に保たれる流れを考えてみます。
①食事する。
②消化される。
③やる気に関係する栄養素が吸収される。
④やる気に関係する脳内物質を作る内臓器官にその栄養が運ばれる。
⑤内臓器官からやる気に関係する脳内物質が作られる。
⑥やる気が出る。
という流れです。この中の１ヶ所でも上手く行かなければやる気は出ません。次に、inputの①とoutputの⑥を除いた、②～⑤に対して、前段までが問題ないとした場合に起こりうる異常事態を下から遡って考えてみます。
⑤臓器が正常に働いていない。➡その臓器が正常に動くための栄養素（やる気とは別の）が足りていない。
④栄養が運ばれない。➡臓器回りの血液循環が悪い。
③栄養素が吸収されない。➡別の栄養素と結合して体外に排出されている。あるいは、腸壁に異物が付いていて吸収が阻害されている。
②消化されない。➡消化酵素を作り出す臓器が正常に働いていない。もしくは、遺伝的にそもそも必要な消化酵素が作り出せない。
と、こんなところです。素晴らしいことに、消化酵素をサプリから取る事で、上記の問題の多くが解決します。②は言わずもがな。というか、消化酵素を作り出す臓器を正常に動かすためには消化酵素が必要になる可能性が高いので、ここがダメな場合はほっておいたら負のスパイラルです。③に関して反栄養素（詳しくは食事編で）は別として、腸壁の異物が何かと言えば未消化の食べカスです。有名所では、グルテン・カゼインがあります。小麦や牛乳に含まれるタンパク質の一種で、日本に入ってきたのがここ最近なため、多くの日本人が実はまともに消化できません。これを消化するにはDPP4という特殊な消化酵素が必要なので、私は極力食べないようにしていますが、しょうがない時はHouston Enzymes, TriEnzaを飲んでいます。未消化物の何がヤバイいって、腸壁にこびりついた状態が長く続くと炎症を引き起こして腸のバリア機能を破壊します。正常な腸は分解された低分子な栄養素のみを取り込みますが、バリアが破壊されたら未消化物や様々な毒素も吸収してしまう。いわゆるリーキーガット症候群です。また、未消化タンパク質は悪玉菌の餌でもあるので、どんどん毒が体に周り当然パフォーマンスも落ちる。上記の致命的な問題が、消化酵素によって解決します。また、食べた物をしっかり消化できていれば、⑤で臓器が動くための栄養供給も行われます。今回「やる気」を例に挙げましたが、詰まるところ体内活動の全てが消化からスタートするので、ここが上手くいけば頭の回転も良くなるし、肌もきれいになるし、便秘もなくなるし、とにかく全部良くなります。
まぁ、各臓器が十分に動くためには、加えて④の血の巡りも非常に重要ですが、これは運動編で説明することにして、本日の講義はこれにて終了です。
